新型コロナの中で新年を迎えました。この中で希望に満ちた新しい芽生えを感じました。
元日19時から始まった恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートです。
ウィーンフィルの楽団員は、連日PCR検査を受け、マウスシールドを着用した練習を経 て、コンサートに臨んだ由。ヨーロッパ人の伝統を守り、かつコンサートを全世界に配信するといった気合を感じました。
リッカルド・ムーティ巨匠の見事な指揮は圧巻でしたが、用意されたアンコール曲が、「美しく青きドナウ」で、コロナ禍をものともしない魂のこもった演奏で世界中のファンを魅了したと思います。
ウィーン学友会館ホールでクラシック音楽の名曲が、新しい仕組みの中でこれだけ輝き、感動を与えてくれました。ムーティ巨匠とウィーンフィルに感謝致します。
アンコール最後の曲は、恒例のラデツキー行進曲で、無観客で手拍子がないにもかかわらず、例年より気合の入った、喜びに満ちた年明けとなりました。
日本の国で、炭素材料はCNTとグラフェンのような新しい材料に多くの研究者と研究テーマがひしめき合っております。このテーマでないと予算を付けない方針も問題だと思いますが。
カーボンファイバーのリサイクル技術の研究も、喉元を過ぎてアプリケーションが見いだせないまま(2年前にN-Plusの講演で予想した通り)不織布とミルドファイバーに向かって各研究者が舵を切りかけております。
この結果がどうなるか予想はつきますが、新年早々ですので差し控えましょう。
富士加飾は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでの心意気を糧に、3年前からの路線を崩さず、炭素繊維純度が高い束状の長繊維を工程内端材、使用済みCFRPから回収し、新品繊維と変わらない性能の長繊維あるいは、将来は連続繊維のコンポジットの商品化に向けて2021年をスタートします。
年末の31日には、同じ志を持つ複合材会社との出会いがありました。また11月まで、環境省の予算申請から、実行、設備据え付け、補助金交付までパートナーのリーテム社から2名のメンバーが小野工場に駐在し、サポートして頂き感謝に堪えません。
リサイクル源も3社に協力体制を組んでいただきました。
今年は、新しい3名のオペレーターが連日リサイクル回収作業を行い、試作用rCFを十分量準備します。これを用いて各社要求のコンパウンド試作を実行致します。
年明け2日に台湾のWistron社の友人より、台湾市場のマーケティング協力のオファーがありました。
この伝統理論に基づく日本伝統の材料を、新しい設備で再生し、サーキュラーエコノミー分野を切り開きます。
今年は、2次加工技術の進化と、販売に重点を当て活動致しますので、どうぞよろしくお願い致します。