5.2 作業環境

5.2 作業環境

CNG ボンベの前処理切断やRCF 後処理の裁断に伴う粉塵の測定の結果から、作業環境の確認を行う。

5.2.1 粉塵対策の概要

燃焼処理にて回収したRCF は、切断機にて一定の長さに切り揃える。この切断工程にて発生するRCF の粉状の切断屑が作業環境を悪化させる要因となっている。これら粉塵対策として、切断作業場(コンテナ内)の外部に集塵機を導入した。集塵ホースは、作業台の上部と切断機排出口に設置した。設置の概略図は図5.4、設置の様子は図5.5 の通り。

5.2.2 粉塵測定結果

集塵機設置後、その効果を検証する目的で、粉塵の環境測定を実施した。測定は一般社団法人茨城県環境管理協会に委託した。測定は、集塵機を停止した状態と稼働した状態のそれぞれにおいて、図5.6 の7 箇所で実施した。測定の結果は表5.2 の通りである。

粉塵測定の結果、集塵機を停止した状態で作業を行った場合、労働安全衛生法に基づく作業環境の第三管理区分となり、適切な作業環境ではないが、集塵機を稼働した場合は第一管理区分となり、適切な作業環境と評価された。よって、切断工程においては引き続き集塵機を稼働させた上で作業にあたることとする。