1.1 実証事業の目的

1.1 実証事業の目的

高機能化、軽量化、省資源化等に伴うCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の将来の利用増に対し、再製品化などの有効な技術が確立しておらず、現状は埋立等の処分に供されている。

また、セメントキルンでの高温焼成に際しては、炭素繊維が燃え残り、その導電特性から、処理システムの障害(電気集塵機の阻害要因)を引き起こすなど、処理が困難な廃棄物となっており、その解決が求められている。

本調査は、富士加飾㈱(共同実施者)が開発したCFRP回収技術を用いて、CNGボンベ等(あるいは製造端材)から、2次加工性に優れたRCF(リサイクル炭素繊維)を束状で回収し、樹脂コンパウンド(ペレット等)として半導体製造装置部品、冶具への製品化を行う一貫処理のシステムを構築するために、技術面、事業面の検討実証を行ったものである。