2019年9月11日のN-Plusでは富士加飾㈱の炭素繊維の水平リサイクルという従来のリサイクルから1段階ステップアップした新技術を公開するとともに、リサイクルに止まらない、rCF(リサイクル炭素繊維)の2次加工技術の事業展開を開始しました。

 水平リサイクルに対するお客様の認識は予想以上で、環境省の補助金を頂き2年後に完成する予定の量産工場の生産能力(特にペレット化設備)は予約で満杯の状態となりました。実証事業を企画し、委託していただいた環境省様の見識の広さと企画力に改めて感謝いたします。

 弊社はrCFに関して、2次加工あるいはマーケティングを含むすべての分野で設計能力とノウハウを持っており、今後海外市場に向けての増能力対応に関し少ない投資で迅速に行うことができます。

 経済産業省様もこの新技術と、水平リサイクル事業に興味を示していただき、N-Pusの弊社ブースへのご訪問や、 JR新神戸駅型車で1時間という辺鄙な田舎の小野実験室までご足労頂き、熱心にご視察頂きました。

 2次加工を含む量産設備は、パートナーのリーテム社の社長のご英断で社員2名が、随時駐在し、新ライン設置に向けて活動してくれており、予定通り完成の予定です。

 その間、実験設備を活用したミニ量産を来年度よりスタートしたいと考えております。

 月当たり数百キロ~数トンの水平リサイクルテーマのコンパウンドは、ミニ量産ラインで充分に対応可能ですので、国内メーカー様で興味のあるテーマは今のうちにお声がけいただければ対応いたします。

 K2019 Dusseldorf Messeでは、持続可能な循環型社会テーマが目白押しであったと出張報告を聞き、EUにおいて日本では新鮮なコンセプトの「水平リサイクル」が常識の概念となっているようです。

 一方、K-Messeでは、rCFに関しては水平リサイクルを行うリサイクル技術の開発やその2次加工技術に関しては、新しい概念の取り組みが公表されておりません。

 弊社は国内で水平リサイクルの事業化の実績を積み上げながら、環境省様、経済産業省様との連携を深め、令和3年を目途にEUへの進出を図りたいと思います。

 引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。